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— COLUMN / July 3, 2026

「パーソナル減力」とは?ILE のエフェクトブリーチを支える薬剤設計の考え方

髪のダメージ履歴を10段階で診断し、過酸化水素の濃度をミリ単位で調整する——iLe のエフェクトブリーチの中核「パーソナル減力」の考え方を解説します。

「ブリーチは髪が傷むもの」——多くの方がそう思っています。たしかに、脱色というプロセスから髪への負担をゼロにすることはできません。ただ、その負担の大きさは「薬剤の強さをどう決めるか」で大きく変わります。今回は、iLe のエフェクトブリーチの中核にある考え方、「パーソナル減力」についてご紹介します。

パーソナル減力とは

パーソナル減力(パーソナルげんりょく)とは、iLe 共同代表・酒井元樹が体系化したブリーチの薬剤設計の考え方です。髪の根元・中間・毛先それぞれのダメージ履歴を10段階で診断し、その人・その毛束ごとに過酸化水素(オキシ)の濃度をミリ単位で調整して、脱色の力を最適化します。一律の強さのブリーチ剤を全体に塗るのではなく、「その髪に必要なだけの力」まで減力する——名前のとおり、一人ひとり(パーソナル)に合わせて力を減らす発想です。

なぜ「減力」が必要なのか

同じ人の髪でも、状態は場所によってまったく違います。根元は生えたての健康な髪、中間は過去のカラーを何度か経験した髪、毛先は1年以上前のブリーチが残る髪——1本の毛束の中に、異なる「履歴」が同居しています。さらに黒染めやセルフカラー、縮毛矯正の経験があれば、履歴はもっと複雑になります。

そこに一律の強さの薬剤を使うとどうなるか。健康な根元に合わせれば毛先はオーバーパワーで深刻なダメージや断毛のリスクが生まれ、傷んだ毛先に合わせれば根元は明るくなりきらずムラになります。ブリーチの失敗の多くは、薬剤の強さと髪の状態のミスマッチから起きるのです。

10段階のダメージ診断

パーソナル減力の出発点は診断です。カウンセリングと髪の状態のチェックを通じて、ダメージ履歴を10段階で見極めます。「いつ、何をしたか」の履歴を丁寧にうかがうのはこのためです。診断が正確であるほど、薬剤設計も正確になります。

過酸化水素をミリ単位で使い分ける

診断結果に合わせて、脱色の力を左右する過酸化水素の濃度をミリ単位で使い分けます。強くしすぎない、でも足りなくもしない。この精密な調整によって、断毛を防ぎながら髪の「芯」を残し、透明感のあるハイトーンを目指せます。

「強いブリーチ」より「正確なブリーチ」

ブリーチのダメージを完全になくすことはできません。だからこそ大切なのは、力まかせに明るくすることではなく、必要な分だけの力を正確に届けること。パーソナル減力は、その「正確さ」を仕組みにした考え方です。色が抜けたあとの質感、そして色落ちしていく過程の美しさまで含めて設計する——それが iLe のエフェクトブリーチです。詳しくは エフェクトブリーチのページ をご覧ください。

黒染めやセルフカラーなど複雑な履歴があってあきらめていた方も、まずは髪の状態を診断するところから。お近くの店舗(原宿・名古屋・長岡)でご相談ください。